
清正の城から、馬刺しとからし蓮根へ。熊本で、城と城下の味をたどる旅
熊本は、熊本県の熊本城を中心とした城下町です。慶長12年(1607)、茶臼山と呼ばれた台地に、加藤清正が当時の最先端の技術と労力を投じて熊本城を完成させました。城の別名「銀杏城」の由来になった大イチョウ、城づくりの足軽から生まれた郷土玩具、清正にまつわる馬刺し。城でひとりの武将の名を覚えてから、城下の味を選ぶ旅です。
基本
所在地 熊本は熊本県にあります。
行き方
- 水前寺成趣園 市電「水前寺公園」下車徒歩約4分、バス「国府」又は「水前寺公園前」下車徒歩約4分、JR豊肥本線「新水前寺駅」下車徒歩約10分。
2026-09-29確認[3]

旅の輪郭
舞台は熊本城と、その城下です。前半は城で、清正にまつわる大イチョウと「おばけの金太」の話をたどります。後半は城下の味として、馬刺し・からし蓮根・いきなり団子・太平燕を、それぞれの由来とともに紹介します。時間が残れば、市電で水前寺成趣園へ。施設の間の移動時間は、この記事では扱っていません。
清正の城と、城に残る言い伝え
茶臼山の台地に築かれた城──熊本城
熊本城は、慶長12年(1607)に加藤清正が完成させた城です。熊本城の公式案内には、茶臼山と呼ばれた台地に、当時の最先端の技術と労力を投じて築いたとあります。
城を「台地の上に、ひとりの武将が当時の技術を集めて築いたもの」として見上げると考えると、この先の章で出てくる木や人形や料理が、どれも同じ人物の名前でつながっていきます。
「銀杏城」の名の由来──天守閣前広場の大イチョウ
天守閣前広場には、熊本城の別名「銀杏城」の由来となった大イチョウがあります。加藤神社の境内のイチョウとあわせて、清正のお手植えと伝わります。
城の別名が、城を築いた人が植えたと伝わる一本の木から来ている。天守閣を見たあとは、広場のイチョウにも目を向けると考えると、城の名前の由来を自分の目で確かめることになります。
| 料金 | 高校生以上(個人)800円・(団体)640円。小・中学生(個人)300円・(団体)240円。未就学児無料。有料入園30名以上の団体料金適用。 2026-09-14確認[2] |
|---|---|
| 料金 | 高校生以上 (個人)800円 ・(団体)640円 小・中学生 (個人)300円 ・(団体)240円 未就学児 無料 2026-09-14確認[2] |
| 営業時間 | 9~翌6月:9:00~17:00(最終入園16:00)。天守閣最終登閣は16:30まで。7~8月:9:00~19:00(最終入園18:00)。天守閣最終登閣は18:30まで。 2026-09-14確認[2] |
| 営業時間 | 9~翌6月:9:00~17:00(最終入園16:00)※天守閣最終登閣は16:30まで 2026-09-14確認[2] |
| 休業日 | 休園日は12月29日。荒天などにより休園する場合がある。 2026-09-29確認[2] |
最終入園と天守閣の最終登閣の時刻は、季節で変わります。上の表で確かめてください。休園日は12月29日で、荒天で休園する場合もあります。
城づくりの足軽が、人形になった──おばけの金太
いまも熊本の郷土玩具としてつくられている「おばけの金太」には、実在のモデルがいると熊本城の公式案内は伝えています。清正が熊本城を建てるとき、金太という足軽がいました。いつしか金太のことは伝説となり、その伝説をもとにカラクリ人形をつくったのが始まりだといわれます。
城を建てた側の武将の話だけでなく、城を建てる現場にいたひとりの足軽の話も、玩具として残っている。城を見たあとで郷土玩具を手に取ると考えると、同じ城の別の顔が見えてきます。
城の章はここまで。次は、清正の名が料理の由来にも出てくる、城下の味です。
城下の味:馬刺し、からし蓮根、いきなり団子、太平燕
清正の話が由来に残る──馬刺し
馬刺しの発祥には諸説があります。そのひとつが、熊本藩の初代藩主・加藤清正にまつわる話です。朝鮮出兵の際、朝鮮半島で食料がなくなり、しかたなく軍馬を食べたところ大変おいしかったので、帰国後も馬刺しや馬肉を好んで食べたのが始まりといわれます。農林水産省「うちの郷土料理」にある説明です。城を築いた武将の名前を、城下の一皿でもう一度聞くことになります。
家紋に似た断面──からし蓮根
からし蓮根は、輪切りにしたれんこんの外観が細川家の家紋「九曜の紋」に似ていることから、その製造方法が明治維新まで秘伝とされたといわれます(農林水産省「うちの郷土料理」)。輪切りの断面を、家紋の形と見比べると考えると、一切れの見え方が変わります。
名前は熊本弁から──いきなり団子
「いきなり」は熊本弁で「簡単・手早く・すぐに」などの意味。短い時間で簡単につくれることや、急な来客の際にすぐ出せることが名前の由来といわれます(農林水産省「うちの郷土料理」)。
海を渡ってきたスープ──太平燕
太平燕は、中国・福建省福州の家庭で特別な日に食べるスープ料理がルーツとされます。明治時代後期に、福建省から長崎、熊本にわたってきた華僑が伝えたといわれます(農林水産省「うちの郷土料理」)。
城の武将、藩の家紋、土地の言葉、海を渡ってきた人々。熊本の城下の味は、一皿ごとに由来の出どころが違います。
過ごし方:城で武将の名を覚え、城下で味を選ぶ
午前は熊本城へ。天守閣を見上げたあと、天守閣前広場の大イチョウを探し、「銀杏城」の名の由来を確かめます。最終入園と最終登閣の時刻は、上の表で確かめてください。
昼は城下で、馬刺しや太平燕を。清正の話を城で聞いたあとなら、馬刺しの由来がそのまま旅の続きになります。
午後は、からし蓮根の断面を家紋と見比べ、いきなり団子をひとつ。時間が残れば、市電で水前寺公園の停留所へ向かい、水前寺成趣園を歩きます。入園の最終受付があるので、時刻は下の表で確かめてください。
| 料金 | 16歳以上400円(※500円)、6歳~15歳200円。30人以上の団体は1割引。 2026-09-29確認[3] |
|---|---|
| 営業時間 | 利用可能時間は8時30分~17時00分(入園16時30分まで)。 2026-09-29確認[3] |
行事に合わせて訪ねるなら、毎年10月14日に近津鹿島宮(西区松尾町近津)で火の神祭りがあります。住民が攻め手と守り手に分かれて火のついた枝を投げ合う祭りで、平安時代に海賊が侵入した際、住民が火のついた枝を投げるなどして撃退したことを忘れないために始まったと伝わります。毎年10月25日には味噌天神(本村神社)の例大祭があり、味噌のプレゼントやみそ汁の試食が行われます。味噌天神の名は、国分寺で大量に腐ってしまった味噌をおいしい味に変えたという言い伝えから来ています。
熊本で体験・ツアーを探す
料金・催行日・集合場所は予約サイトで確認してください。リンクは広告を含みます。
熊本への移動・ツアーを探す
行き先・日程・料金は予約サイトで入れて確認してください。どれも地域を絞らない入口です。リンクは広告を含みます。
熊本の宿を探す
料金・空室・食事条件は各予約サイトで確認してください。リンクは広告を含みます。(2026-09-18確認)
- Yahoo!トラベルで熊本の宿を見る
- 一休.comで熊本の宿を見る
- じゃらんnetで熊本の宿を見る(熊本以外の宿も含みます)
熊本の土産をお取り寄せする
送料・のし・配送日はリンク先で確認してください。リンクは広告を含みます。
- 九州お取り寄せ本舗(九州の産直)
- 老舗通販.net(創業100年超の老舗の品)
- JTBショッピングで熊本県の土産を見る
この旅の続きを、どこに泊まる?
城と城下の味を一日でたどる旅なので、宿は熊本市中央区、市電の辛島町駅の近くに取ると、夜も城下で食事をして戻れます。
この秋の催し
日程は出典先で最新をご確認ください。
| 10月3日〜10月4日 終了 | お城EXPOin熊本2026 10月最初の土・日に熊本城ホールにて、お城をテーマにした大型イベントが開催されます。特別講演が1日3回(計6講演)行われます。 [4] |
|---|---|
| 10月18日 2026年の開催予定 | Run for Sweets in 阿蘇内牧2026 走って、食べて、笑顔になれるスイーツランイベントが、阿蘇の内牧を舞台に開催されます。親子・一般ランともに1周900mのフラットで走りやすいコースを走り、途中の「給スイーツエリア」では、甘いスイーツでエネルギーチャージ。 [5] |
旅支度と出典(営業時間・料金・アクセス・注意)
知っておきたいこと
営業時間・料金・アクセス
金額・時間は確認日時点のものです。出かける前に出典先でご確認ください。
熊本城
| 料金 | 高校生以上(個人)800円・(団体)640円。小・中学生(個人)300円・(団体)240円。未就学児無料。有料入園30名以上の団体料金適用。 2026-09-14確認[2] |
|---|---|
| 料金 | 高校生以上 (個人)800円 ・(団体)640円 小・中学生 (個人)300円 ・(団体)240円 未就学児 無料 2026-09-14確認[2] |
| 営業時間 | 9~翌6月:9:00~17:00(最終入園16:00)。天守閣最終登閣は16:30まで。7~8月:9:00~19:00(最終入園18:00)。天守閣最終登閣は18:30まで。 2026-09-14確認[2] |
| 営業時間 | 9~翌6月:9:00~17:00(最終入園16:00)※天守閣最終登閣は16:30まで 2026-09-14確認[2] |
| 休業日 | 休園日は12月29日。荒天などにより休園する場合がある。 2026-09-29確認[2] |
水前寺成趣園
| 料金 | 16歳以上400円(※500円)、6歳~15歳200円。30人以上の団体は1割引。 2026-09-29確認[3] |
|---|---|
| 営業時間 | 利用可能時間は8時30分~17時00分(入園16時30分まで)。 2026-09-29確認[3] |
台地の上の城、お手植えと伝わる大イチョウ、城づくりの足軽の人形、そして城下の馬刺し。熊本では、ひとりの武将の名前が、城から木へ、玩具へ、一皿へと渡っていきます。
次に読みたい旅
この旅の物語とつながる、別の土地。
同じ県・隣県の旅先
周辺の地域も探すなら。移動手段と所要時間は各ページで確かめてください。
情報について
この記事の由来・営業時間・催しは、自治体・観光協会・施設の公開ページを確認して書いています(最終確認 2026-09-29)。訪問して得た感想は書いていません。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。リンク先での予約・購入により当サイトに報酬が入ることがあります。誤りはお問い合わせから。
注
- 写真:Suicasmo(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
- 施設公式 castle.kumamoto-guide.jp(2026-09-14確認)
- 自治体 kumamoto-guide.jp(2026-09-29確認)
- 観光協会 kumamoto.guide(2026-09-14確認)
- 観光協会 kumamoto.guide(2026-09-14確認)
- 施設公式 castle.kumamoto-guide.jp(2026-09-29確認)
- 写真:Martin Falbisoner(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
- 写真:mahlervv(Wikimedia Commons・CC BY 3.0)・利用条件
- 写真:certified(Wikimedia Commons・CC BY 3.0)・利用条件
- 写真:Hirho(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件




