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新潟県・上越・春日山

謙信の山城から、勝負飯へ。上越・春日山と高田城をたどる一日

上越市で、二つの城の跡をたどります。上杉謙信の居城として知られる春日山城と、徳川家康の六男・松平忠輝の居城として築かれた高田城です。午前は春日山の本丸跡へ、午後は高田城の三重櫓へ。旅の締めくくりには、当時の武将の食べ方にちなむ「謙信 勝負飯」を選びます。

基本

所在地 上越・春日山は新潟県にあります。

行き方

  • 春日山城跡 えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン「春日山駅」より徒歩40分(春日山神社・謙信公銅像まで)
    2026-09-25確認[11]
  • 上越市立歴史博物館 上信越自動車道 上越高田インターチェンジを降り高田城址公園まで約10分。
    2026-09-25確認[14]
  • 林泉寺 トキ鉄・妙高はねうまライン「春日山駅」より徒歩30分、車で5分
    2026-09-25確認[15]
春日山城跡の本丸跡。松の枝の下に土の広場が開け、左手に石の標柱が立つ。右手の木立の切れ目から、遠くの山並みがのぞく
春日山城跡の本丸跡。松の枝の下に土の広場が開け、左手に石の標柱が立つ。右手の木立の切れ目から、遠くの山並みがのぞく[1]

旅の輪郭

この旅で訪ねるのは、上越市内の二つの城にまつわる場所です。ひとつは標高180メートルの春日山に残る春日山城跡と、この城にゆかりのある場所──城の名の元になった春日神社、調査で確かめた城の形を復元した春日山城史跡広場と春日山城跡ものがたり館、城から移したと伝わる門が残る林泉寺。もうひとつは、高田城の跡に造られた高田城址公園と三重櫓です。二つの城跡のあいだの移動の手段と所要は、ここでは確かめていません。車で向かう場合、春日山城跡には春日山神社下駐車場(30台)と大手道駐車場(10台)が、どちらも無料と案内されています。

城の名と、謙信の山城

城の名は、神社から──春日神社

春日山城の名は、春日神社から来ています。奈良の春日大社の分霊を祀る神社で、春日大社の記録では、全国の春日神社の中で最初に出てくる神社とされています。城跡へ登る前にこの由来を知っておくと、山と城と神社が同じ「春日」の名でつながっていることに気づきます。

いつ築かれたかは分からない山城──春日山城跡

春日山城は越後府中の要害(砦)として築かれましたが、築城の時期はよくわかっていません。永正10年(1513)の古文書に初めて現れることから、このころには山城として機能していたことがうかがえます。いまのような広い城郭に整えられたのは、謙信・景勝、さらに堀氏が城主を務めた16世紀後半と考えられています。別名は「鉢ヶ峰城」。謙信ひとりの城というより、城主が代わるたびに手が入った山城と考えると、城跡に残る跡を、いくつもの時代の重なりとして見られます。

春日山城跡の堀切の跡。「塹濠址」と刻まれた石柱の先に、木立の中の山道が続く
春日山城跡の堀切の跡。「塹濠址」と刻まれた石柱の先に、木立の中の山道が続く[2]

出陣の前に祈ったと伝わる堂──毘沙門堂

毘沙門堂は、出陣に際して謙信が戦勝を祈願したとされる護摩堂です。戦いの前に祈ったという話は、この旅の最後に出てくる「勝負飯」の名前と並べて読むと、ひとつの話の前半と後半のように見えてきます。

古絵図に必ず描かれた門──千貫門跡

春日山城の古絵図に必ず描かれている門が、千貫門です。「千貫」は重さを表し、千貫(約2トン)の鉄が使われていたとも言われます。いまは跡として残る場所ですが、どの絵図にも描き込まれた門だと考えると、城の中でこの門が担っていた重みを想像する手がかりになります。

いま訪ねる場所:本丸跡と、城を伝える場所

日本海と頸城平野を見渡す──春日山城跡の本丸跡

標高約180メートルの本丸跡からは、日本海や頸城平野、それを取り巻く山並みまで一望できると案内されています。春日山城跡は国指定文化財です。本丸跡では、足もとの広場だけでなく、城から見渡せた平野と海の広がりに目を向けて、この山に城が置かれた意味を考えてみてください。

駐車場の名にもなっている社──春日山神社

車で城跡へ向かうときの駐車場は、春日山神社下駐車場と名づけられています。春日山神社は、日本近代郵便の父・前島密も援助したといわれている神社です。

春日山神社の拝殿を正面から。左右に狛犬が並び、紋の入った白い幕が張られている
春日山神社の拝殿を正面から。左右に狛犬が並び、紋の入った白い幕が張られている[3]

調査で確かめた城の形と、映像の謙信──春日山城史跡広場・ものがたり館

春日山城史跡広場では、調査によって確認できた土塁や堀、道、掘立柱建物などが復元されています。春日山城跡ものがたり館では、上杉謙信や当時の春日山城の様子を大型画面のビデオで紹介し、川中島合戦図屏風などを展示しています。先にここで城の全体像を見ておくと、本丸跡や千貫門跡が城のどのあたりにあたるのかを思い浮かべながら歩けます。冬のあいだは休館します。出かける日の開館時間と休館日は、下の表で確かめてください。

春日山城跡ものがたり館の営業時間・料金
営業時間開館時間は午前9時から午後4時30分。
2026-09-14確認[4]
休業日月曜日(祝日の場合は翌日)、冬季期間(12月1日から2月末日まで)
2026-09-24確認[4]
料金無料
2026-09-24確認[4]
営業時間午前9時から午後4時30分
2026-09-24確認[4]
概要上杉謙信公や当時の春日山城の様子などを大型画面のビデオで紹介し、川中島合戦図屏風などを展示
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城から移したと伝わる門──林泉寺

林泉寺は、謙信の祖父・長尾能景が、父・重景の菩提を弔うため明応6年(1497)に建てた寺院です。惣門(市指定文化財)は春日山城から移築したといわれ、山門は鎌倉時代の和様と唐様を取り入れた大正時代のものです。城跡を歩いたあとなら、春日山城から移されたと伝わる惣門に、城の門の姿を重ねて見ることができます。

家康の六男の居城──高田城址公園・高田城三重櫓

午後は高田へ。高田城址公園は、徳川家康の六男・松平忠輝の居城として築城された高田城の跡に造られた公園で、全体が新潟県の史跡に指定されています。春日山城が謙信・景勝と堀氏の城なら、高田城は家康の子の城です。同じ上越市の中で、二つの城の跡を一日で見比べられます。

高田城三重櫓を堀の向こうから望む。うっすら雪の残る土塁と、色づいた木々。12月初めの撮影
高田城三重櫓を堀の向こうから望む。うっすら雪の残る土塁と、色づいた木々。12月初めの撮影[5]

高田城三重櫓の開館時間と休館日は季節で変わるので、下の表で確かめてください。

高田城三重櫓の営業時間・料金
休業日月曜日(月曜日が祝日のときは翌日)、祝日の翌日、12月29日~1月3日、1月・2月の月曜日~木曜日(祝日は開館)
2026-09-24確認[6]
料金310円
2026-09-24確認[6]
営業時間4月~11月:午前9時~午後5時
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謙信の名がつく飯と、直江津の海の味

城を二つ見たあとの食事は、城の主の名がつく飯から選べます。

そのまま食べて、次に出汁をかける──謙信 勝負飯

上越の「謙信 勝負飯」には決まりがあります。飯に湯をかけて食べたという当時の武将の食べ方にちなみ、まずそのまま食べ、あとから出汁をかけて食べる「二段食い」。米は上越産を使い、食べ終えたら梅干を食べて身を清めます。毘沙門堂で戦勝を祈ったと伝わる話を知ってから「勝負」の名を見ると、食後に身を清める決まりまで、出陣の話の続きとして読めます。

黒米で炊く──謙信公のかちどき飯

「謙信公のかちどき飯」は黒米を使います。戦国時代の米といえば玄米、と説明が添えられています。勝負飯と同じく謙信の名を持つ飯なので、二つを食べ比べると、同じ武将の名がどんな形の料理になっているかが分かります。

おにぎりに味噌をつけて焼く──けんさん焼き

農林水産省の新潟の郷土料理の紹介には、おにぎりに味噌をつけて焼いた「けんさん焼き」が出てきます。

秋が旬の魚と、するめの天ぷら──めぎす・するてん

めぎすは新潟県沖の水深70〜200メートルの砂泥底にすむ魚で、能生筒石や直江津沖などで多く獲れ、旬は秋です。するてんは、一夜干しの塩するめを天ぷらにしたもので、昔から上越地域で食べられてきた手軽な郷土料理です。秋に訪ねるなら、城の飯とあわせて、海の側の味も一つ選べます。

過ごし方:午前は春日山、午後は高田

午前は春日山で。春日山城跡ものがたり館の映像と屏風、史跡広場の復元された土塁や堀、城跡の千貫門跡と本丸跡、そして毘沙門堂を訪ねます。回る順は現地の案内で確かめてください。時間が合えば林泉寺へも。

午後は高田へ移り、高田城址公園と三重櫓へ。春日山と高田のあいだの移動は、出かける前に確かめてください。春日山城跡ものがたり館と高田城三重櫓は、どちらも月曜日が休館(祝日の場合は翌日)です。三重櫓は祝日の翌日なども休むので、出かける日を上の表で確かめてください。夕方は、勝負飯かかちどき飯で一日を締めくくります。

行事に合わせるなら、2026年10月17日・18日は第21回越後・謙信SAKEまつり。上越地域の日本酒をはじめ、ワイン、どぶろく、地ビールなどを一堂に集め、上越地域の酒づくり文化を紹介する催しです。ほかの催しとあわせて、日程はこの秋の催しで確かめてください。

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この旅の続きを、どこに泊まる?

春日山と高田の二か所を回るなら、鉄道で着く日と車で回る日とで、泊まる場所の選び方が変わります。鉄道なら、えちごトキめき鉄道の高田駅の近く。車なら、ICから近い宿が起点になります。

この秋の催し

日程は出典先で最新をご確認ください。

令和8年7月18日(土曜日)から10月12日(月曜日、休日)
会期末・10月12日まで
特別展「楊洲周延―サムライ、浮世絵を描く―」
明治時代に活躍した浮世絵師・楊洲周延(ようしゅうちかのぶ)は本名を橋本直義(なおよし)といい、高田藩士の浮世絵師です。
[7]
10月1日〜11月1日
開催中(2026年)
うみがたりハロウィン2026
上越市立水族博物館『うみがたり』では、2026年10月1日(木)から11月1日(日)までの期間、秋を代表するシーズナルイベント「うみがたりハロウィン2026」を開催
[8]
令和8年10月3日(土)~12日(月・祝)
会期末・10月12日まで
2026やすづか小さな秋まつり 第13回黄金の回廊
まちじゅうに植えられた「ヤナギバひまわり」が、今年も見ごろを迎える
[9]
10月17日〜10月18日
2026年の開催予定
第21回越後・謙信SAKEまつり2026
上越地域の日本酒をはじめ、ワイン、どぶろく、地ビールなど「SAKE」を一堂に集め、上越地域の酒づくり文化を紹介するイベント
[10]
旅支度と出典(営業時間・料金・アクセス・注意)

知っておきたいこと

  • 春日山城跡春日山神社下駐車場 30台(無料、大型バス可)。大手道駐車場 10台(無料)。
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  • 春日山城跡国指定文化財
    2026-09-24確認[12]
  • 春日山城跡春日山神社下駐車場 30台(無料、大型バス可)
    2026-09-24確認[13]
  • 高田城三重櫓12月~3月:午前10時~午後4時
    2026-09-24確認[6]
  • 春日山城跡えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン「春日山駅」より徒歩40分(春日山神社・謙信公銅像まで)
    2026-09-25確認[11]
  • 上越市立歴史博物館上信越自動車道 上越高田インターチェンジを降り高田城址公園まで約10分。
    2026-09-25確認[14]
  • 上越市立歴史博物館普通車70台、大型観光バス3台(小林古径記念美術館と共有)
    2026-09-25確認[14]
  • 林泉寺トキ鉄・妙高はねうまライン「春日山駅」より徒歩30分、車で5分
    2026-09-25確認[15]
  • 林泉寺無料駐車場大型バス10台・普通乗用車30台駐車可能
    2026-09-25確認[15]

営業時間・料金・アクセス

金額・時間は確認日時点のものです。出かける前に出典先でご確認ください。

春日山城史跡広場・春日山城跡ものがたり館

休業日休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)、冬季期間(12月1日から2月末日まで)。
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料金料金は無料。
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営業時間開館時間は午前9時から午後4時30分。
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春日山城跡ものがたり館

営業時間開館時間は午前9時から午後4時30分。
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休業日月曜日(祝日の場合は翌日)、冬季期間(12月1日から2月末日まで)
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料金無料
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営業時間午前9時から午後4時30分
2026-09-24確認[4]
概要上杉謙信公や当時の春日山城の様子などを大型画面のビデオで紹介し、川中島合戦図屏風などを展示
2026-09-24確認[4]

春日山城跡

見どころ標高約180mにある本丸跡からは、日本海や頸城平野、それを取り巻く山並みをも一望できる
2026-09-24確認[13]
見どころ春日山城跡の中腹には、昭和44年の大河ドラマ「天と地と」放映にあたり制作された、上杉謙信公の銅像があります。
2026-09-25確認[11]
見どころ山のすそ野に、延長約1.2キロメートルに及ぶ堀と土塁で総構が築かれていることは春日山城の大きな特徴の一つ。
2026-10-05確認[12]

春日山城史跡広場

見どころ調査によって確認できた土塁や堀、道、掘立柱建物などが復元され、中世の春日山城を体感できる
2026-09-24確認[4]

高田城址公園

見どころ公園や、その周辺を含めて約4,000本の桜があるといわれている
2026-09-24確認[16]

高田城三重櫓

休業日月曜日(月曜日が祝日のときは翌日)、祝日の翌日、12月29日~1月3日、1月・2月の月曜日~木曜日(祝日は開館)
2026-09-24確認[6]
料金310円
2026-09-24確認[6]
営業時間4月~11月:午前9時~午後5時
2026-09-24確認[6]

上越市立歴史博物館

休業日月曜日(月曜日が祝日のときは翌日)、祝日の翌日、6月23日(火曜日)、6月24日(水曜日)、10月20日(火曜日)~10月23日(金曜日)、年末年始(12月28日~翌1月4日)
2026-09-25確認[14]
営業時間4月~11月:午前9時~午後5時
2026-09-25確認[14]

林泉寺

休業日毎週水曜日定休日
2026-09-25確認[15]
料金1名:小・中学生 250円 大人 500円
2026-09-25確認[15]
営業時間10:00~16:00
2026-09-25確認[15]

城の名は春日神社から、城の形は代わるがわるの城主の手から、そして食べ方は戦国の武将から。春日山で謙信の城を、高田で家康の子の城を見たあと、「二段食い」の決まりどおりに勝負飯を食べると、上越の一日が一本の話になります。

20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒運転は法律で禁止されています。

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情報について

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注

  1. 写真:柴錬アワー(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  2. 写真:柴錬アワー(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  3. 写真:shikabane taro(Wikimedia Commons・CC BY 3.0)・利用条件
  4. 自治体 city.joetsu.niigata.jp(2026-09-14確認)
  5. 写真:長岡外史(Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0)・利用条件
  6. 自治体 city.joetsu.niigata.jp(2026-09-24確認)
  7. 自治体 city.joetsu.niigata.jp(2026-09-25確認)
  8. 観光協会 joetsukankonavi.jp(2026-09-24確認)
  9. 観光協会 joetsukankonavi.jp(2026-09-24確認)
  10. 観光協会 joetsukankonavi.jp(2026-09-24確認)
  11. 観光協会 joetsukankonavi.jp(2026-09-14確認)
  12. 自治体 city.joetsu.niigata.jp(2026-09-24確認)
  13. 観光協会 niigata-kankou.or.jp(2026-09-24確認)
  14. 自治体 city.joetsu.niigata.jp(2026-09-25確認)
  15. 観光協会 joetsukankonavi.jp(2026-09-25確認)
  16. 自治体 city.joetsu.niigata.jp(2026-09-24確認)
  17. 写真:くろふね(Wikimedia Commons・CC BY 3.0)・利用条件
  18. 写真:Martin Falbisoner(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  19. 写真:兵どもが夢の跡山さん(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  20. 写真:Asturio Cantabrio(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  21. 写真:663highland(Wikimedia Commons・CC BY 2.5)・利用条件