
湯を分けた石段をのぼる。伊香保温泉から、黄金の湯のまんじゅうへ
伊香保の石段街は、上り下りのためだけの道ではありません。湯元から引いた湯を、町の屋敷へ分けるためにつくられた石段です。その湯は「黄金の湯」と呼ばれ、土産の湯の花まんじゅうの茶色い皮は、この湯の色を模したものと案内されています。石段を上って社と湯元を訪ね、帰りに湯の色のまんじゅうを選ぶ一日です。
基本
所在地 伊香保温泉は群馬県にあります。

旅の輪郭
舞台は伊香保温泉の石段街と、石段を登りつめた場所にある伊香保神社、その近くの湯元です。湯元の河鹿橋は、例年10月下旬から11月中旬が紅葉の見頃。温泉街の不如帰駅からは伊香保ロープウェイが見晴駅へ上がります。水沢うどんの店が並ぶ水澤寺の門前は石段街とは別の場所なので、味の章で分けて紹介しています。
七氏の石段と、伊香保という名
湯を分けるための石段──石段街
天正4年(1576)、木暮氏・千明氏・岸氏・大島氏・島田氏・望月(永井)氏・後閑氏の七氏が、湯元から現在の場所へ集落を移し、石段街をつくりました。湯元から温泉を引いて石段をつくり、その中央に湯桶を伏せて左右に調整し、区画された屋敷に湯を分ける。日本初の温泉リゾート都市計画と案内されています。
石段は、湯を町じゅうへ配るための仕組みの一部だった、と考えると、両脇に並ぶ宿や店の並びも、湯の配り先として見えてきます。いまの石段街は伊香保のメインストリートで、温泉旅館や土産物屋、遊戯場が並び、徳冨蘆花の小説『不如帰』の舞台にもなりました。
立ち寄りで湯に浸かるなら、伊香保温泉石段の湯があります。休館日は毎月第2・第4火曜日(祝日の場合は翌日)です。石段を上りきった先の社へ向かいます。
| 営業時間 | 午前10時から午後8時まで(最終入場午後7時30分)。休館日は毎月第2火曜日、第4火曜日(祝日の場合は翌日)。 2026-09-14確認[2] |
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石段を登りつめた社──伊香保神社
伊香保神社は、湯元の近く、石段街を登りつめた場所に鎮座する延喜式内社です。平安時代の記録には、承和6年(839)に従五位下、元慶4年(880)に従四位上、長元3年(1030)ころに正一位に叙せられたとあり、やがて上野国三宮となりました。いまの祭神は大己貴命・少彦名命です。
承和2年(835)に名神大社に列せられたのが9月19日だったため、毎年この日に例大祭が行われます。七氏が石段をつくるよりずっと前から、記録に名を残してきた社です。石段の上に立つ社を、町の成り立ちより古い時間の入口と考えると、上りきったあとの一礼の意味が変わります。
雷の峰か、たぎる湯か──伊香保という名
「伊香保」の地名は古く、『万葉集』の東歌にも詠まれています。「厳つ峰(いかつほ)」や「雷の峰(いかつちのほ)」に由来し、榛名山、とくに水沢山を指す古名だったと言われています。
湯そのものは、榛名山二ッ岳の火山活動によって湧き出し、約1900年前、第11代垂仁天皇の時代に発見されたと伝えられます。『万葉集』の東歌25首のうち9首に詠まれた土地です。イカホの語源には、アイヌ語のイカボップ(たぎる湯)、湯川(ユカワ)、景色の良いことを表すというイイカオ(好い顔)など、諸説が伝えられています。山の名とも、湯の名ともいわれる地名だと知ってから石段を上ると、同じ町を二つの由来で読めます。
いま訪ねる場所:湯元と、不如帰駅
湯元の紅葉を見に──河鹿橋
伊香保神社と同じく、湯元の付近に河鹿橋があります。例年の見頃は、新緑が5月中旬から6月中旬、紅葉が10月下旬から11月中旬。七氏が湯を引いてきた湯元を、秋の見頃に合わせて訪ねると、石段街の始まりの場所を季節とともに確かめられます。
湯に浸かるなら、伊香保露天風呂もあります。1歳未満の乳児は入浴できません。
| 料金 | 利用料金は大人600円、子供300円。1歳未満の乳児は入浴不可。 2026-09-14確認[3] |
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不如帰駅から見晴駅へ──伊香保ロープウェイ
伊香保ロープウェイは昭和37年に営業を始めました。温泉街の不如帰駅から、標高955メートルの見晴駅までを結んでいます。乗り場の駅の名は、石段街を舞台にした蘆花の小説と同じ『不如帰』です。上りには最終の便があるので、午後に乗るなら下の表で時刻を確かめてください。
蘆花にちなむ場所をもう一つ足すなら、徳冨蘆花記念文学館で企画展「夢見る女性誌展」が10月29日まで開かれています。日程はこの秋の催しで確かめてください。
黄金の湯の色を、まんじゅうに
湯の色を模した皮──湯の花まんじゅう
伊香保は、温泉まんじゅう発祥の地と言われています。「湯の花まんじゅう」は、伊香保の「黄金の湯」の色を模した茶色い薄皮の温泉まんじゅうです。店によって味や大きさが違い、どの店も1個から買えると渋川市の案内にあります。
七氏が石段で分けた湯の色を、皮の色にして持ち帰る、と考えると、石段街の店を一軒ずつ見比べて選ぶ土産になります。1個から買えるので、何軒かで少しずつ選ぶこともできます。
水澤寺の門前で──水沢うどん
水沢うどんは、秋田県の稲庭うどん、香川県の讃岐うどんと並ぶ日本三大うどんのひとつに挙げられる伊香保名物です。小麦と清らかな水と塩だけで丹念に鍛えた麺で、透明感のある艶が特徴と案内されています。店は水澤寺の門前、水沢うどん街道に軒を連ねます。石段街とは場所が別なので、昼に組み込むなら、移動の手段を先に決めておくと考えると組みやすくなります。
過ごし方:石段を上り、湯元へ、そして土産へ
午前は石段街の下から。七氏の町割りを思い浮かべながら石段を上り、上りきった先の伊香保神社へ。そのまま湯元へ進み、河鹿橋で紅葉の具合を確かめます。
昼は、水沢うどんにするなら水澤寺の門前へ。温泉街で過ごすなら、伊香保露天風呂か石段の湯で湯に浸かる時間にあてます。
午後は不如帰駅から伊香保ロープウェイで見晴駅へ。上りの最終便があるので、先に時刻を確かめておきます。石段街へ戻ったら、湯の花まんじゅうを店ごとに見比べて選びます。石段の湯は毎月第2・第4火曜日が休館日なので、日程を決めるときに合わせて確かめてください。
伊香保温泉で体験・ツアーを探す
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- VELTRAで群馬の体験・ツアーを見る(伊香保温泉以外の体験も含みます)
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行き先・日程・料金は予約サイトで入れて確認してください。どれも地域を絞らない入口です。リンクは広告を含みます。
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この旅の続きを、どこに泊まる?
石段街と湯元を一日で歩くなら、伊香保温泉の中に泊まると、夕方と翌朝にもう一度石段を上る時間がとれます。バスで伊香保に入るなら、バスの降り場からの近さで選ぶ方法もあります。
この秋の催し
日程は出典先で最新をご確認ください。
| 9月5日〜10月29日 開催中(2026年) | 徳冨蘆花記念文学館 企画展「夢見る女性誌展」 徳冨蘆花記念文学館で開催される企画展「夢見る女性誌展」。 [5] |
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旅支度と出典(営業時間・料金・アクセス・注意)
知っておきたいこと
- 伊香保温泉湯元「河鹿橋」伊香保温泉の湯元付近にある河鹿橋における例年の見頃は、新緑が5月中旬から6月中旬、紅葉が10月下旬から11月中旬。
2026-09-14確認[6]
営業時間・料金・アクセス
金額・時間は確認日時点のものです。出かける前に出典先でご確認ください。
伊香保温泉 石段街
| 概要 | 伊香保のメインストリート。両脇に温泉旅館や土産物屋、遊戯場などが立ち並び、徳冨蘆花の小説「不如帰」の舞台にもなっている。 2026-09-14確認[7] |
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伊香保温泉浴場 石段の湯
| 営業時間 | 営業時間は午前10時から午後8時まで(最終入場午後7時30分)。 2026-09-14確認[8] |
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伊香保ロープウェイ
| 営業時間 | 営業時間は午前9時から午後5時まで(上り最終は午後4時45分)。15分間隔で運行(12時15分の運行はなし)。 2026-09-14確認[4] |
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| 概要 | 昭和37年に営業を開始したロープウェイ。温泉街の不如帰駅から標高955メートルの見晴駅までを4分間で結んでいる。 2026-09-14確認[4] |
伊香保露天風呂
| 料金 | 利用料金は大人600円、子供300円。1歳未満の乳児は入浴不可。 2026-09-14確認[3] |
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伊香保神社
| 概要 | 伊香保温泉の湯元近く、石段街を登りつめた場所に鎮座する延喜式内社。 2026-09-14確認[9] |
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伊香保温泉石段の湯
| 営業時間 | 午前10時から午後8時まで(最終入場午後7時30分)。休館日は毎月第2火曜日、第4火曜日(祝日の場合は翌日)。 2026-09-14確認[2] |
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七氏が湯を分けるために築いた石段、その上に古くから記録を残す社、雷の峰とも、たぎる湯ともいわれる名。伊香保は、湯の色がそのまま土産の色になった町です。
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情報について
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注
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- 自治体 city.shibukawa.lg.jp(2026-09-14確認)
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