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宮崎県・宮崎・青島・鵜戸神宮

山幸彦が帰った宮居から、御子が生まれた岩屋へ。青島・鵜戸神宮をたどる旅

山幸彦(彦火火出見命)が海神の宮から帰った宮居の跡と伝わるのが青島神社です。契りを結んだ豊玉姫命は「天孫の御子を海原で生むことは出来ない」と鵜戸の地へ来て、御子を産んだと伝わります。海幸山幸の物語の続きをたどりながら、青島から鵜戸神宮へ向かう旅です。

基本

所在地 宮崎・青島・鵜戸神宮は宮崎県にあります。

行き方

  • 青島神社 青島駅から青島神社(島内)までは約800m。青島参道から青島神社(島内)までは車は通れない。〔歩行者優先道路〕
    2026-09-14確認[9]
鵜戸神宮の本殿。現在の社殿は江戸時代の改築を経て、平成8年度に改修された
鵜戸神宮の本殿。現在の社殿は江戸時代の改築を経て、平成8年度に改修された[1]

旅の輪郭

青島神社は青島駅から青島神社(島内)まで約800mと案内されています。青島参道から神社までは車が通れず、歩行者優先道路です。鵜戸神宮の駐車場は400台、無料と案内されています。この記事では、山幸彦の宮居である青島神社と、古代の祭祀の址と伝わる元宮を先にたどり、そのあと豊玉姫が御子を産んだと伝わる鵜戸神宮へ向かう順で物語を追います。

海の宮から帰った宮居から、御子誕生の岩屋へ

海の宮から帰った宮居──青島神社

彦火火出見命(山幸彦)が海の宮から還幸された宮居の跡として、彦火火出見命・豊玉姫命・塩筒大神の三神を祀るのが青島神社です。奉祀の年代は明らかではないものの、平安時代の国司巡視記「日向土産」には「嵯峨天皇の御宇奉崇青島大明神」と記されており、約千二百年前にはすでに信仰の対象だったとわかります。文亀(室町時代)以降は藩主伊東家が社殿の改築や境内の保全に力を尽くしたと伝わります。島全体が境内とも言われる青島の中央に社があり、島にかかる弥生橋を渡って参拝します。ここは山幸彦と豊玉姫が結ばれた地でもあることから、縁結びにご利益があるといわれています。契りを結んだ場所から旅を始めると考えると、この先にたどる鵜戸神宮までの道筋が、そのまま二人の物語をなぞることになります。

弥生式土器が出土した聖地──元宮

元宮は古代の臨時祭祀の址として伝わる聖地で、割れた弥生式土器が多数出土しています。土器の皿は祭器の一つで平瓮(ひらか)といい、身を清めて天の平瓮を投げ入れ、心願成就や開運厄祓を願う天の平瓮神事が伝わっています。青島神社の由緒より古い時代の信仰の跡が、同じ島に残っていることになります。

御子が生まれた霊窟──鵜戸神宮

鵜戸神宮のご創建は第十代崇神天皇の御代と伝えられます。その後、第五十代桓武天皇の延暦元年には、天台宗の僧と伝える光喜坊快久が勅命によって当山初代別当となり、神殿を再興するとともに寺院を建立し、勅号を「鵜戸山大権現吾平山仁王護国寺」と賜ったと伝わります。海神の娘・豊玉姫命は、山幸彦と契りを結び身重となったとき、「天孫の御子を海原で生むことは出来ない」とこの鵜戸の地へ参られました。急いで霊窟に産殿を造らせましたが、鵜の羽で屋根を葺き終わらないうちに御子が誕生したため、その御名を「ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと」と申し上げると伝わります。青島で結ばれた二人の物語が、この岩屋で御子誕生というかたちに続きます。

鵜戸神宮の営業時間・料金
料金境内無料。駐車場400台、無料。
2026-09-14確認[2]
営業時間開門時間 6:00~18:00
2026-09-14確認[2]
営業時間午前6時開門・午後6時閉門。
2026-09-14確認[3]

いま訪ねる場所:亀石と、母君が残した岩清水

亀に乗って来られた豊玉姫──亀石と運玉

『日本書紀』には、御祭神の御母君・豊玉姫命が出産のため海宮から大亀に乗って来られたと記されており、鵜戸神宮ではこの亀が今の亀石になったと伝えています。本殿前の広場から海岸を見下ろした先にある亀石の背中には、桝形の窪みがあります。男性は左手、女性は右手でこの窪みに「運玉」を投げ入れ、見事入ると願いが叶うといわれます。現在の運玉は粘土を丸くこね「運」の文字を押して軽く焼いたものに変わっていますが、昭和29年頃には、前日の参拝者が亀石に投げた賽銭を月曜の早朝に拾っていたため、鵜戸の小学生が決まって月曜日に遅刻していたという話も伝わっています。

乳房を残していかれた岩──おちちいわ

母君の豊玉姫命は、御子の育児のため両乳房をご神窟に残していかれたと伝わります。その跡が「おちちいわ」で、いまもなお絶え間なく岩しみずを滴らせ、安産・育児を願う人々の信仰の拠り所になっています。

岩清水の飴と、参道のチキン南蛮

御祭神は、おちちいわから滴り落ちる水でつくった飴を母乳がわりに育ったといわれています。現在の「おちちあめ」も、このお乳水でつくられていると伝わります。乳岩の言い伝えを知ってから選ぶと、参拝の記念がそのまま神話の続きになります。

青島神社参道入口に位置する青島屋の1階レストランには、チキン南蛮や宮崎牛を使った料理があります。縁結びの社を参拝したあとに立ち寄れる場所として、ここで一皿を選ぶのも旅の続きです。

日南海岸で水揚げされた小魚のすり身に豆腐と黒砂糖、味噌を混ぜて揚げる「おびの天ぷら」は、日南市飫肥地区の郷土料理です。宮崎空港でも揚げたてのおび天を購入できると案内されています。

過ごし方:青島から鵜戸神宮へ、海沿いの旅

青島神社と元宮で山幸彦の宮居と古代の祭祀の跡をたどったあと、海沿いに鵜戸神宮へ向かいます。本殿前の広場から亀石を見下ろして運玉を投げ、おちちいわとおちちあめの言い伝えをたどれば、海の宮から御子誕生の岩屋までの物語を追うことができます。拝観できる時間や駐車場は、上の表で確かめてください。10月18日には、青島神社の例祭が執り行われます。

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この秋の催し

日程は出典先で最新をご確認ください。

2026年9月7日(月)~11月30日(月)
開催中(2026年)
日南海岸伊勢えびまつり
伊勢えび漁解禁に合わせて、宿泊施設やお食事処など日南市内の各店舗で開催される。日南海岸獲れの伊勢えびは日南を代表する秋の味覚とある
[4]
9月12日〜10月25日
開催中(2026年)
植物園ライトアップ2026
期間は2026年9月12日(土)~10月25日(日)、期間中の土・日・祝日のみ実施。時間は18:30~21:00。
[5]
9月18日〜11月29日
開催中(2026年)
【2026】青島ナイトアップ
日没後の青島神社へ、期間限定の夜間特別参拝。夜間特別開放は2026年9月18日~11月29日の金・土・日・祝日のみ開催。休止日は2026年10月16日、17日、18日。実施時間は18:00~21:00、9月のみ18:30~21:00。入島料は1,000円(税込)。
[6]
10月18日
2026年の開催予定
青島神社例祭
秋には十月十八日に例祭
[7]
10月18日
2026年の開催予定
例祭
秋には十月十八日に例祭が執り行われる。
[7]
11月3日
2026年の開催予定
明治祭・秋の縁日大祭・誕生感謝奉告祭(鵜戸神宮)
11月3日、明治祭・秋の縁日大祭・誕生感謝奉告祭。祭典後に奉祝行事(舞楽、獅子舞、豊栄の舞)
[8]
旅支度と出典(営業時間・料金・アクセス・注意)

知っておきたいこと

  • 青島神社青島駅から青島神社(島内)までは約800m。青島参道から青島神社(島内)までは車は通れない。〔歩行者優先道路〕
    2026-09-14確認[9]

営業時間・料金・アクセス

金額・時間は確認日時点のものです。出かける前に出典先でご確認ください。

鵜戸神宮

料金境内無料。駐車場400台、無料。
2026-09-14確認[2]
営業時間開門時間 6:00~18:00
2026-09-14確認[2]
営業時間午前6時開門・午後6時閉門。
2026-09-14確認[3]

青島亜熱帯性植物群落

見どころ自生栽培植物は226種。ビロウ(ヤシ科)の成木は約5,000本で、純林は群落地の6分の1を占め、最高樹齢350年を越える。ビロウ樹の成因は古来の遺存説と黒潮にのり漂着したとする漂着説がある
2026-10-06確認[10]

鬼の洗濯板(青島の隆起海床と奇形波蝕痕)

見どころ波状の板の凸の部分が硬い砂岩層で、凹の部分が軟らかい泥岩層。砂岩層と泥岩層のセットは、当時海底で起こった巨大地震によって発生した土石流のような流れから堆積したと考えられている
2026-10-06確認[11]

鵜戸神宮 ご主祭神

概要ご主祭神は「日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊」(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)
2026-10-06確認[12]

鵜戸神宮 御本殿

見どころ御本殿は八棟造・県指定有形文化財で、主祭神の産殿の址とされる洞窟内に建つ朱塗りの本殿。お参りの作法は二拝二拍手一拝
2026-10-06確認[13]

青島の亜熱帯植物群落

見どころ青島の亜熱帯性植物群落は、昭和27年3月29日に国指定された
2026-10-10確認[10]

海の宮から帰った山幸彦の宮居と、御子が生まれた岩屋。青島神社と鵜戸神宮は、海幸山幸の物語の異なる場面を、それぞれの場所で伝えています。亀石に運玉を投げ、おちちいわの水でつくられた飴を選べば、神話の続きを自分の手で確かめる旅になります。

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情報について

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注

  1. 写真:MaedaAkihiko(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  2. 観光協会 kanko-miyazaki.jp(2026-09-14確認)
  3. 施設公式 udojingu.or.jp(2026-09-14確認)
  4. 観光協会 kanko-miyazaki.jp(2026-10-06確認)
  5. 施設公式 mppf.or.jp(2026-09-14確認)
  6. 観光協会 kanko-miyazaki.jp(2026-09-15確認)
  7. 施設公式 aoshima-jinja.jp(2026-09-14確認)
  8. 施設公式 udojingu.or.jp(2026-10-06確認)
  9. 施設公式 aoshima-jinja.jp(2026-09-14確認)
  10. 施設公式 aoshima-jinja.jp(2026-10-06確認)
  11. 国の機関 online.bunka.go.jp(2026-10-06確認)
  12. 施設公式 udojingu.or.jp(2026-10-06確認)
  13. 施設公式 udojingu.or.jp(2026-10-06確認)
  14. 写真:TANAKA Juuyoh (田中十洋)(Wikimedia Commons・CC BY 2.0)・利用条件
  15. 写真:MaedaAkihiko(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  16. 写真:Yasuhiro from Tokyo, Japan(Wikimedia Commons・CC BY 2.0)・利用条件
  17. 写真:certified(Wikimedia Commons・CC BY 3.0)・利用条件