しのとひなたの よりみち相談室旅のよりみち
当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
山梨県・富士五湖

カッパの言い伝えから、富士山の神の社へ。河口湖をめぐる一日

河口湖には、湖で起きる水難をカッパの災いとする言い伝えがあります。その言い伝えを入口に、富士山の神様を祀る河口浅間神社と、その義理の母を祀る母の白滝へ。最後はカッパ伝説をもとにした「かっぱめし」で締める、河口湖を初めて訪ねる人のための一日です。

基本

所在地 富士五湖は山梨県にあります。

上空から見た河口湖。細長い湖の形と、湖岸に沿って広がる町並みが分かる
上空から見た河口湖。細長い湖の形と、湖岸に沿って広がる町並みが分かる[1]

旅の輪郭

舞台は河口湖の湖畔と、湖の周りの社です。周辺の観光名所は富士急バスの周遊バスが結んでいて、河口湖の「レッドライン」、西湖の「グリーンライン」、鳴沢・精進湖・本栖湖の「ブルーライン」が運行されています。車がなければ、湖ごとに路線を乗り分けると考えると組みやすくなります。富士山を描いた作品を集める河口湖美術館とロープウェイは湖畔の寄り道として、胎内樹型と本栖湖は「もう一日足すなら」として後半に分けています。

湖の水神と、富士山の神の社

恵みと畏れから生まれた水神──河口湖

河口湖では昔から、水難事故はカッパの災いだと言われてきました。富士河口湖町の案内によると、人々は古くから湖の水の恩恵にあずかりながら、同時に湖を畏れて向き合ってきました。その暮らしの中から、カッパという水神が生まれたのではないかと云われています。

カッパを怖い話としてだけでなく、恵みと畏れの両方を映した湖の神として見ると考えると、湖面を眺める目が少し変わります。この言い伝えは、いまも地元の丼の名前に残っています。湖の話のあとは、富士山の神を祀る社へ向かいます。

河口湖の湖面越しに見た富士山。湖に架かる橋と対岸の町並みが、山すその手前に並びます
河口湖の湖面越しに見た富士山。湖に架かる橋と対岸の町並みが、山すその手前に並びます[2]

山頂に届かなかった鏡──河口浅間神社

河口浅間神社の御神体は、富士山の神様とされる木花開耶姫です。社の一つ、山宮社には、明治から昭和の時代に先人たちが富士山の頂に奉献しようと造りかけた、巨大な鏡の台座が鎮座しています。境内で鋳造を試みるなどしたものの、三度失敗して計画を断念したと伝わります。

鏡は山頂に届かず、台座だけが残りました。そう知ってから台座の前に立つと、山頂を見上げて鏡を造ろうとした人々の思いの大きさに目が向きます。参拝の時間は自由で、社務所の窓口には受付の時間があります。

河口浅間神社の営業時間・料金
営業時間参拝時間は自由。社務所窓口は9:00~16:00。
2026-09-14確認[3]

富士山の神の、義理の母──母の白滝

母の白滝が「母の」と呼ばれるのは、河口浅間神社の御神体・木花開耶姫の義理の母にあたる栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)を祀っているからだと伝わります。栲幡千千姫命は、古くから織物の神様と言われてきました。

先に河口浅間神社で木花開耶姫の話を知っておくと、この滝の名前が、富士山の神の家族の話としてつながります。

湖畔で、富士山を見る目を増やす

人が描いた富士山を見る──河口湖美術館

河口湖美術館は、1991年4月に河口湖の東北岸に開館した、富士五湖地方で初めての公立美術館です。富士箱根伊豆国立公園の中にあり、富士山を描いた絵画・版画・写真を中心に集めています。10月10日から12月20日までは、富士を中心とした風景画およそ100点で構成する企画展が開かれ、郷土作家・渥美芙峰の特集展示もあります。社で富士山の神の話を知ったあとに、人が描いてきた富士山を見ると考えると、同じ山の見え方がもう一つ増えます。

湖から山の上へ──富士山パノラマロープウェイ

ロープウェイには、河口湖の遊覧船(天晴またはアンソレイユ)と組み合わせたセット券があり、2日間有効です。湖を船で渡る日と山に上がる日を分けても使えます。施設に駐車場やバスの乗降場所はなく、車の場合は河口湖畔の県営無料駐車場を使うよう案内されています。

~河口湖~ 富士山パノラマロープウェイの営業時間・料金
料金ロープウェイと河口湖遊覧船(天晴またはアンソレイユ)がセットになった「河口湖ロープウェイ&クルーズセット」は大人1,700円、小人850円。有効期限は2日間。
2026-09-14確認[4]
営業時間営業時間は通常8:30~17:00(下り最終17:20)。夏季期間(7月20日~8月31日)は8:30~18:00(下り最終18:20)となる。
2026-09-14確認[4]

季節で色が変わる花の公園──大石公園

大石公園は、春のネモフィラから始まり、バラ、ラベンダー、カサブランカと花が移り変わります。秋は8月上旬から10月中旬が緑のコキア、10月下旬から11月中旬が赤のコキアの時期です。いつ訪ねるかで、同じ公園の色が変わります。

カッパの丼と、山梨の鍋

河口湖で選ぶ一皿は、カッパ伝説をもとにした名物料理かっぱめしです。カッパの好物とされるキュウリと長芋のすりおろしを炊きたてのご飯にのせ、マグロや焼肉などを盛り付けることもある丼で、この地域の飲食店やホテルで出されていると町が案内しています。湖で聞いた水神の言い伝えを、丼の名前で締めくくる。この旅の味の中心です。

カッパの話と由来でつながる味ではありませんが、山梨県の郷土料理ならほうとうもあります。小麦粉を練って平らに切っためんを、たっぷりの具材と一緒に味噌仕立ての汁で煮込みます。打ち粉を付けたまま煮込むので汁にとろみがあり、山梨では通年、日常的に食べられている料理です。

過ごし方:湖の言い伝えから、社と美術館へ

午前は河口浅間神社へ。山宮社で鏡の台座を見て、木花開耶姫の話を知ってから母の白滝に向かいます。

昼は、かっぱめしを。朝に知ったカッパの言い伝えを、丼で確かめる順番です。

午後は河口湖美術館で富士山を描いた作品を見て、ロープウェイか遊覧船で湖と山を眺めます。周遊バスで移動するなら、乗る路線と時刻を先に確かめておくと安心です。

行事に合わせて訪ねるなら、11月1日から30日までの第27回富士河口湖紅葉まつりがあります。河口湖畔のおよそ400〜500本の紅葉が11月上旬から中旬に最盛期を迎え、紅葉回廊ではライトアップが催されます。日程はこの秋の催しで確かめてください。

もう一日足すなら:胎内樹型と本栖湖

河口湖フィールドセンターの船津胎内樹型は、入洞料を払って中に入る公開施設です。月曜日は公開がなく(祝日は公開)、6月から8月は無休です。

船津胎内樹型(河口湖フィールドセンター)の営業時間・料金
営業時間公開は月曜日を除く毎日9:00〜17:00。祝日は公開、6〜8月は無休。入洞料は小・中学生100円、高校生以上350円。
2026-09-14確認[5]

ブルーラインで向かう本栖湖では、10月1日から31日まで「Lake Trout Fishing Derby at Lake Motosu(レイクトラウト釣り大会)」が開かれます。ヒメマス釣りの復活と存続のために、レイクトラウトの駆除を進める釣り大会で、期間中に釣り上げた数で順位を競います。参加費はかからず事前の申込も不要ですが、遊漁料やボート代は参加者の負担です。

富士五湖(河口湖周辺)で体験・ツアーを探す

料金・催行日・集合場所は予約サイトで確認してください。リンクは広告を含みます。

富士五湖(河口湖周辺)への移動・ツアーを探す

行き先・日程・料金は予約サイトで入れて確認してください。どれも地域を絞らない入口です。リンクは広告を含みます。

富士五湖(河口湖周辺)の土産をお取り寄せする

送料・のし・配送日はリンク先で確認してください。リンクは広告を含みます。

この旅の続きを、どこに泊まる?

河口湖の社と湖畔を回るなら、湖の周りに泊まると朝の河口浅間神社へ向かいやすくなります。車がなければ、河口湖駅からの送迎の有無で選ぶのも一つの方法です。

この秋の催し

日程は出典先で最新をご確認ください。

10月1日〜10月31日
開催中(2026年)
Lake Trout Fishing Derby at Lake Motosu(レイクトラウト釣り大会)
本栖湖でヒメマス釣りの復活と存続を目的としたレイクトラウト駆除推進の釣り大会。開催期間中に釣り上げた数で順位を競う。参加費は無料(遊漁料・ボート代等は参加者負担)。事前申込は不要。
[6]
10月10日〜12月20日
開催中(2026年)
『風景へのいざない―富士、そして―』特集展示ー郷土作家 渥美芙峰ー
富士を中心とした風景画を中心に約100点で構成する河口湖美術館の企画展。郷土作家である渥美芙峰の特集展示も合わせて行われる。
[7]
11月1日〜11月30日
2026年の開催予定
第27回富士河口湖紅葉まつり
河口湖畔のおよそ400~500本に及ぶ紅葉。11月上旬から中旬の最盛期には湖にその美しい風景を映し出す。周辺施設を中心に様々な催しが行われ、紅葉回廊では、幻想的なライトアップが催される。
[8]
旅支度と出典(営業時間・料金・アクセス・注意)

知っておきたいこと

  • 大石公園大石公園の花の見頃は、4月中旬~5月下旬のネモフィラ、5月下旬~6月中旬のバラ、6月下旬~7月中旬のラベンダー、7月上旬~下旬のカサブランカ、8月上旬~10月中旬の緑のコキア、10月下旬~11月中旬の赤のコキア。
    2026-09-14確認[9]
  • ~河口湖~ 富士山パノラマロープウェイ河口湖畔にある県営無料駐車場(乗用車約300台、大型バス対応)を利用可能。
    2026-09-14確認[10]
  • ~河口湖~富士山パノラマロープウェイ施設に駐車場やバス乗降場所はなく、近隣の県営駐車場の利用が案内されている。お車は河口湖畔の県営無料駐車場へ駐車するよう記載がある。
    2026-09-14確認[11]

営業時間・料金・アクセス

金額・時間は確認日時点のものです。出かける前に出典先でご確認ください。

富士急バス 周遊バス

概要河口湖・西湖・本栖湖周辺の観光名所を結ぶ周遊バス。「河口湖周遊バス(レッドライン)」「西湖周遊バス(グリーンライン)」「鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス(ブルーライン)」が運行されている。
2026-09-14確認[12]

河口湖美術館

概要1991年4月に河口湖東北岸へ開館した富士五湖地方初の公立美術館。富士箱根伊豆国立公園内に位置し、富士山を描いた絵画、版画、写真を中心に収集・展示している。
2026-09-14確認[7]

~河口湖~ 富士山パノラマロープウェイ

料金ロープウェイと河口湖遊覧船(天晴またはアンソレイユ)がセットになった「河口湖ロープウェイ&クルーズセット」は大人1,700円、小人850円。有効期限は2日間。
2026-09-14確認[4]
営業時間営業時間は通常8:30~17:00(下り最終17:20)。夏季期間(7月20日~8月31日)は8:30~18:00(下り最終18:20)となる。
2026-09-14確認[4]

船津胎内樹型(河口湖フィールドセンター)

営業時間公開は月曜日を除く毎日9:00〜17:00。祝日は公開、6〜8月は無休。入洞料は小・中学生100円、高校生以上350円。
2026-09-14確認[5]

~河口湖~富士山パノラマロープウェイ

営業時間営業時間は8:30〜17:00(下り最終17:20)。7月20日〜8月31日は8:30〜18:00(下り最終18:20)。来場前に最新の営業状況の確認が案内されている。
2026-09-14確認[11]

河口浅間神社

営業時間参拝時間は自由。社務所窓口は9:00~16:00。
2026-09-14確認[3]

湖を畏れる暮らしから生まれたと云われるカッパ、山頂に届かなかった鏡の台座、富士山の神の義理の母を祀る滝。そして伝説の名を残す丼。河口湖は、湖と山にまつわる言い伝えを一日でたどれる土地です。

次に読みたい旅

この旅の物語とつながる、別の土地。

同じ県・隣県の旅先

周辺の地域も探すなら。移動手段と所要時間は各ページで確かめてください。

情報について

この記事の由来・営業時間・催しは、自治体・観光協会・施設の公開ページを確認して書いています(最終確認 2026-09-14)。訪問して得た感想は書いていません。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。リンク先での予約・購入により当サイトに報酬が入ることがあります。誤りはお問い合わせから。

注

  1. 写真:BehBeh(Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0)・利用条件
  2. 写真:Alpsdake(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  3. 施設公式 asamajinja.or.jp(2026-09-14確認)
  4. 交通事業者 mtfujiropeway.jp(2026-09-14確認)
  5. 施設公式 fkchannel.jp(2026-09-14確認)
  6. 自治体 town.fujikawaguchiko.lg.jp(2026-09-14確認)
  7. 施設公式 fkchannel.jp(2026-09-14確認)
  8. 観光協会 kitakawaguchiko.co.jp(2026-09-14確認)
  9. 施設公式 fkchannel.jp(2026-09-14確認)
  10. 交通事業者 mtfujiropeway.jp(2026-09-14確認)
  11. 施設公式 mtfujiropeway.jp(2026-09-14確認)
  12. 交通事業者 fujikyubus.co.jp(2026-09-14確認)
  13. 写真:Flow in edgewise(Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0)・利用条件
  14. 写真:江戸村のとくぞう(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  15. 写真:江戸村のとくぞう(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  16. 写真:663highland(Wikimedia Commons・CC BY 2.5)・利用条件