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北海道・知床

海・川・森のつながりを見に行く。知床ウトロで、五つの湖から「乙女の涙」の滝へ

知床(ウトロ)は、北海道斜里町の、オホーツク海に面した港の町です。知床が平成17年(2005)に世界自然遺産に登録されたのは、生物の多様性と、海・川・森の生態系のつながりが評価されたからでした。原生林の中の五つの湖、川を持たない滝、港のそばの巨岩。そのつながりを、自分の目で一つずつ確かめる一日を考えてみませんか。

基本

所在地 知床は北海道にあります。

行き方

  • 知床自然センター 国道334号線と道道知床公園線の分岐点に位置。JR知床斜里駅や女満別空港からウトロ経由でアクセス、無料駐車場一般182台完備。
    2026-09-18確認[4]
  • 夕陽台 夕陽台はウトロバスターミナルから約1km、徒歩約15分
    2026-09-29確認[9]
  • オシンコシンの滝 駐車場から徒歩5分、国道沿い。
    2026-10-08確認[11]
フレペの滝の近くの遊歩道。木の柵に沿った道の先に、森と山並みが続く
フレペの滝の近くの遊歩道。木の柵に沿った道の先に、森と山並みが続く[1]

旅の輪郭

起点はウトロ。知床自然センターは国道334号線と道道知床公園線の分岐点にあり、JR知床斜里駅や女満別空港からウトロを経由して向かえると、施設が案内しています。本編は、知床自然センターから歩くフレペの滝、原生林の中の知床五湖、そしてウトロ港のそばのオロンコ岩。ウトロと羅臼を結ぶ知床峠は「もう一日足すなら」に分けました。施設や道路は季節で使える期間が変わるので、秋に訪ねるときは章ごとの案内と下の表を確かめてください。

世界自然遺産になった理由

海・川・森のつながり──知床国立公園

知床が世界自然遺産に登録されたのは、平成17年(2005)7月です。評価されたのは、生物の多様性と、海・川・森の生態系のつながりだと環境省の知床国立公園の案内にあります。ひとつの景色や一種類の生き物ではなく、海と川と森が互いにつながっていること自体が、遺産の中身だということです。

そう考えると、この旅で見るものの順番も決まってきます。森の中の湖、断崖から染み出す水、そして海から陸を見わたす岩。場所ごとに「いま自分は、海・川・森のどこを見ているのか」を意識すると、一つひとつの眺めが同じ一枚の地図の上に並びます。

アシの生えているところ──斜里町

ウトロのある斜里町の名前は、アイヌ語の「サル」または「シャル」から転じたもので、どちらも「アシの生えているところ」という意味だと斜里町の案内にあります。町の名前そのものが、水辺の草の姿から来ているのです。

山と海の印象が強い知床ですが、名前の由来にあるのは水辺の景色でした。次の章からは、森の中の湖と、断崖から染み出す水を見に行きます。

いま訪ねる場所:森の湖から、断崖の滝、港の岩へ

原生林の中の五つの湖──知床五湖

知床五湖は、知床連山を背景に、原生林の中にたたずむ5つの湖です(知床五湖の案内)。森の中に水がたまった場所を、湖ごとに順に見ていくことになります。

湖の見方は二通りあります。ひとつは高架木道で、開園から閉園まで無料で使え、段差がなく車いすでも通れると案内されています。もうひとつは地上遊歩道で、大ループと小ループの二つのコースがあります。植生保護期の地上遊歩道はチケットが必要で、その料金も案内されています。高架木道から湖と森を見わたすか、地上遊歩道で湖のほとりを一つずつたどるか。体力と時間に合わせて選べます。

知床五湖 高架木道の営業時間・料金
料金開園から閉園まで無料で利用可能。全長約800mで段差がなく車いすでも通行可能。
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知床五湖 地上遊歩道の営業時間・料金
料金植生保護期の地上遊歩道チケット料金は大人(12歳以上)450円、小人(0歳-11歳)200円。
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概要大ループは全周3km・所要時間3時間。小ループは全周1.6km・所要時間1時間45分。
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川を持たない滝──フレペの滝

知床自然センターの散策の案内に載っているフレペの滝は、川が無い滝です。雨や雪解け水がいったん地下水になり、断崖から染み出して落ちていると、知床自然センターの案内にあります。別名は「乙女の涙」。

川が見当たらないのに水が落ちているのは、雨や雪解け水が地面の下を通って、断崖から出てくるからです。湖では地上にたまっていた水が、ここでは地下を通る水として姿を見せます。断崖を見るときは、上流を探すのではなく、崖の途中のどこから水が出ているのかに目を向けたくなります。

知床自然センターは秋の途中で冬期の開館時間に切り替わり、12月は水曜日が休館です。時間は下の表で確かめてください。

知床自然センターの営業時間・料金
営業時間夏期(4/20〜10/20)は8:00〜17:30、冬期(10/21〜4/19)は9:00〜16:00。年末年始・12月毎週水曜日休館。
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海から陸を見わたす──オロンコ岩

ウトロ港の近くには、高さ60mの巨岩、オロンコ岩があります。200段あまりの急な石段を上ると頂上は平らで、オホーツク海とウトロの町並み、知床連山などが見わたせると観光協会の案内にあります。

湖で森を、滝で地下の水を見たあとに、ここでは海の側から山を振り返ることになります。足もとの海と、背後の知床連山を一度に見わたせる場所で、この旅の「海・川・森」が一枚の眺めにまとまります。利用できるのは4月下旬から12月上旬の雪の無い時期で、駐車場は夏期だけ有料です。

過ごし方:森の湖から、港の岩まで

午前は知床五湖へ。高架木道か地上遊歩道かを選び、原生林の中の湖を見ます。地上遊歩道の料金とコースは上の表で確かめてください。

昼前後は知床自然センターへ向かい、散策の案内をたよりにフレペの滝へ。崖から染み出す水を見ます。冬期に入ると閉館が早まるので、秋の後半は時刻を表で確かめてから向かいます。

午後はウトロ港へ下りて、オロンコ岩の石段を上ります。海と町と知床連山を見わたして、この旅の三つめの場所とします。夕方は、ウトロバスターミナルから歩いて向かえると観光協会が案内している夕陽台へ足を延ばすと考えるのも一つの方法です。

知床自然センターには一般182台の無料駐車場があると施設が案内しています。車で回る場合は、ここを起点にすると考えると組み立てやすくなります。

もう一日足すなら:知床連山の尾根を越える峠

知床峠は、斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ知床横断道路の頂上で、知床連山の尾根筋にある標高738mの峠です(観光協会の案内)。オロンコ岩から見上げた山並みの、その尾根の上に立つことになります。利用できるのは4月下旬から11月上旬(予定)で、定期バスもあると案内されています。秋に訪ねるなら、まず道路が使える期間かどうかを確かめてください。

知床(ウトロ)で体験・ツアーを探す

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この旅の続きを、どこに泊まる?

この旅の起点も終点もウトロなので、ウトロ温泉に泊まると、オロンコ岩を見た日の夜をそのまま過ごせ、翌朝は知床五湖や知床峠へ向かう起点になります。

この秋の催し

日程は出典先で最新をご確認ください。

10月1日〜10月10日
終了
知床鮭ウィーク(ウトロ鮭テラスの水揚げ見学)
知床鮭ウィーク期間中、ウトロ漁港2階の「ウトロ鮭テラス」で鮭の水揚げが見学できる。毎日(日曜日・しけの日は休み)7時から9時頃
[5]
10月10日
終了
SALMON STUDY TOUR(知床鮭ウィーク)
10/10(土)に「SALMON STUDY TOUR」(有料イベント)を開催。天候等により中止となる場合がある。問い合わせ先は知床自然センター
[5]
旅支度と出典(営業時間・料金・アクセス・注意)

知っておきたいこと

  • 知床自然センター国道334号線と道道知床公園線の分岐点に位置。JR知床斜里駅や女満別空港からウトロ経由でアクセス、無料駐車場一般182台完備。
    2026-09-18確認[4]
  • カムイワッカ湯ノ滝のぼり「カムイワッカ湯ノ滝のぼり」の利用可能期間は7月1日~9月30日
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  • オロンコ岩利用期間は4月下旬~12月上旬(無雪期)。駐車場はバス18台、乗用車96台で、夏期のみ有料
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  • 知床峠利用期間は4月下旬~11月上旬(予定)。駐車場はバス12台、乗用車66台。定期バスもある
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  • 夕陽台夕陽台はウトロバスターミナルから約1km、徒歩約15分
    2026-09-29確認[9]
  • プユニ岬駐車場はなく、知床自然センターを利用する。
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  • オシンコシンの滝駐車場から徒歩5分、国道沿い。
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  • オシンコシンの滝無料駐車場(乗用車40台、バス3台、予約不要)。
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  • 知床羅臼ビジターセンター最寄りのバス停は羅臼市街地からウトロ方面行きのバスで約5分の停留所「羅臼温泉」。羅臼温泉からは知床峠方面へ徒歩約10分。
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営業時間・料金・アクセス

金額・時間は確認日時点のものです。出かける前に出典先でご確認ください。

しれとこ100平方メートル運動ハウス

料金入館料は無料。夏期8:00〜17:30、冬期9:00〜16:00。
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知床自然センター

営業時間夏期(4/20〜10/20)は8:00〜17:30、冬期(10/21〜4/19)は9:00〜16:00。年末年始・12月毎週水曜日休館。
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フレペの滝

概要川が存在せず雨や雪解け水が地下水となって断崖から染み出す滝で、別名「乙女の涙」と呼ばれる。
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知床五湖 地上遊歩道

料金植生保護期の地上遊歩道チケット料金は大人(12歳以上)450円、小人(0歳-11歳)200円。
2026-09-18確認[3]
概要大ループは全周3km・所要時間3時間。小ループは全周1.6km・所要時間1時間45分。
2026-09-18確認[3]

知床五湖

概要知床連山を背景に原生林の中にたたずむ5つの湖。
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知床五湖 高架木道

料金開園から閉園まで無料で利用可能。全長約800mで段差がなく車いすでも通行可能。
2026-09-18確認[2]

オロンコ岩

概要ウトロ港近くにある高さ60mの巨岩。200段あまりの急な石段を上ると頂上は平らで、オホーツク海やウトロの町並み、知床連山などが見わたせる
2026-09-29確認[7]

知床峠

概要斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ知床横断道路の頂上、知床連山の尾根筋にある標高738mの峠
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梶原鮮魚店

概要知床ウトロで最初に海産物の販売を始めた鮮魚店。カニ・ホタテ・ウニ・いくら・鮭・めんめ・ホッケ・昆布等、知床産の海産物を取り揃えている。
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道の駅うとろ・シリエトク

概要国道334号線沿いのウトロ温泉街にある、漁師の作業場「番屋」をイメージした建物の道の駅。知床観光の拠点施設として観光案内所や特産品の売店、ウトロ漁協の水揚げ鮮魚の販売などがある。
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オシンコシンの滝

概要落差約30mの滝。途中から流れが2つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれ、「日本の滝100選」にも選ばれている。
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プユニ岬

概要ウトロから知床自然センターへ向かう途中の上り坂に位置する。オホーツクの海岸線やウトロ港が一望できるほか、遠く阿寒摩周国立公園の山まで見渡すことができ、冬はオホーツク海で一番最初の頃に流氷を見ることができる。
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丸あ野尻正武商店

営業時間4月〜12月は9:00〜19:00、1月〜3月は9:00〜18:00。
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知床世界遺産ルサフィールドハウス

概要海洋生態系と陸上生態系の相互関係や今日までの知床における人と海との関わりなどの展示を通して、知床の自然の素晴らしさを伝える。
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知床世界遺産センター

見どころヒグマやエゾシカなど知床に住む動物の実物大の写真の大型パネル、タブレット端末によるバーチャル体験、ヒグマの爪痕など動物の痕跡の模型や実物大の動物のぬいぐるみなどを展示。
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知床が世界自然遺産になった理由は、ひとつの景色ではなく、海・川・森のつながりでした。原生林の中の湖、川を持たずに崖から落ちる水、港の岩から見わたす海と山。三つの場所を順にたどると、そのつながりを、知床の地図の上で自分なりに思い描けるようになります。

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情報について

この記事の由来・営業時間・催しは、自治体・観光協会・施設の公開ページを確認して書いています(最終確認 2026-10-08)。訪問して得た感想は書いていません。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。リンク先での予約・購入により当サイトに報酬が入ることがあります。誤りはお問い合わせから。

注

  1. 写真:663highland(Wikimedia Commons・CC BY 2.5)・利用条件
  2. 観光協会 goko.go.jp(2026-09-18確認)
  3. 観光協会 goko.go.jp(2026-09-18確認)
  4. 施設公式 center.shiretoko.or.jp(2026-09-18確認)
  5. 観光協会 shiretokosalmon.com(2026-09-29確認)
  6. 観光協会 shiretoko.asia(2026-09-29確認)
  7. 観光協会 shiretoko.asia(2026-09-29確認)
  8. 観光協会 shiretoko.asia(2026-09-29確認)
  9. 観光協会 shiretoko.asia(2026-09-29確認)
  10. 観光協会 shiretoko.asia(2026-10-03確認)
  11. 観光協会 shiretoko.asia(2026-10-08確認)
  12. 国の機関 policies.env.go.jp(2026-10-08確認)
  13. 施設公式 center.shiretoko.or.jp(2026-09-18確認)
  14. 観光協会 goko.go.jp(2026-09-18確認)
  15. 観光協会 shiretoko.asia(2026-10-03確認)
  16. 観光協会 shiretoko.asia(2026-10-03確認)
  17. 観光協会 shiretoko.asia(2026-10-08確認)
  18. 国の機関 policies.env.go.jp(2026-10-08確認)
  19. 国の機関 policies.env.go.jp(2026-10-08確認)
  20. 写真:Madame(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  21. 写真:Naokijp(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  22. 写真:Nikos Kitsakis(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  23. 写真:掬茶(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件