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山口県・萩

三角州の城下町から、松下村塾へ。萩で維新の人をたどり、夏みかんの菓子を選ぶ旅

萩は山口県、三角州の上に築かれた城下町です。慶長9年(1604)、毛利輝元が居城を広島から萩に移し、以来260年余り、毛利36万石の城下町として続きました。その町から、幕末には吉田松陰をはじめ、明治維新の原動力となった人々が出ています。城跡から松下村塾の一帯へ人の家をたどり、明治に侍屋敷から広がった夏みかんの菓子を土産に選ぶ旅です。

基本

所在地 萩は山口県にあります。

行き方

  • 伊藤博文旧宅 萩循環まぁーるバス(東回り)「松陰神社前」バス停より徒歩4分。
    2026-09-30確認[8]
  • 伊藤博文別邸 萩循環まぁーるバス(東回り)「松陰神社前」バス停より徒歩4分。
    2026-09-30確認[5]
  • 萩反射炉 萩循環まぁーるバス(東回り)「萩反射炉」バス停より徒歩2分。
    2026-09-30確認[6]
松下村塾
松下村塾[1]

旅の輪郭

舞台は萩の城下町と、そこから出た人々にゆかりの場所です。萩城跡・指月公園、萩焼の始まり、松下村塾、木戸孝允旧宅、伊藤博文別邸、萩反射炉を、時代の順に並べています。吉田稔麿誕生地と伊藤博文の旧宅・別邸は、萩循環まぁーるバス(東回り)の「松陰神社前」バス停から、萩反射炉は同じ東回りの「萩反射炉」バス停から歩くと案内されています。場所の間の移動の時間は材料に無いため、この記事では書いていません。

輝元の城下町と、松下村塾の人々

三角州に築いた城──萩城跡・指月公園

萩城は慶長9年(1604)に毛利輝元が築いた平山城です。輝元は同じ年に居城を広島から萩へ移し、三角州に城下町を建てました。いまは石垣と堀の一部が残り、国の史跡に指定されています。城跡では、残った石垣と堀の線をたどると考えると、三角州に町を割った輝元の設計が見えてきます。

萩城跡・指月公園の営業時間・料金
料金大人・大学生・高校生220円、中学・小学生100円(旧厚狭毛利家萩屋敷長屋と共通券)。
2026-09-23確認[2]
営業時間4~10月は8:00~18:30、11~2月は8:30~16:30、3月は8:30~18:00。
2026-09-23確認[2]

輝元が連れ帰った陶工──萩焼の始まり

萩焼の起源は約400年前にさかのぼります。豊臣秀吉とともに朝鮮半島に渡った毛利輝元が、陶工の李勺光(りしゃっこう)・李敬(りけい)の兄弟を伴って帰国しました。毛利氏が萩に城を移したあと、二人は萩城下の松本村に窯を開き、二代藩主綱広公から「高麗左衛門」の名を賜ります。以来、坂高麗左衛門を名乗る坂高麗左衛門窯が、萩焼の宗家として伝統を受け継いでいます。城と同じ時期に、器の歴史もこの町で始まったことになります。

叔父の塾を継いだ松陰──松下村塾

松下村塾は、天保13年(1842)に玉木文之進が開いた私塾を、のちに吉田松陰が継いで主宰した塾です。見学は外観のみと案内されています。建物の中に入れないぶん、この小さな建物から次の章の人々が出たと考えて外から眺めると、城下町の260年余りの終わりの場面がここに重なります。

松下村塾の営業時間・料金
営業時間外観のみ見学自由。
2026-09-23確認[3]

松門の四天王の一人──吉田稔麿誕生地

吉田稔麿は天保12年、萩藩の足軽の長男として生まれました。松下村塾で学び、高杉晋作・久坂玄瑞・入江九一とともに「松門の四天王」に数えられた一人です。誕生地へは「松陰神社前」バス停から歩くと案内されています。松下村塾で四天王の名を知ってから誕生地を訪ねると考えると、塾に集まった一人ひとりの出発点が見えてきます。

桂小五郎が育った家──木戸孝允旧宅

木戸孝允(桂小五郎)が生まれてから江戸に出るまでの約20年間を過ごした、木造2階建ての旧宅です。江戸に出るまでの20年間をここで過ごしたと知ってから建物を見ると考えると、のちの木戸孝允になる前の桂小五郎の暮らしが、この家の大きさで分かります。

木戸孝允旧宅の営業時間・料金
料金観覧料100円(小学生未満は無料)。
2026-09-23確認[4]
営業時間営業時間は9:00~17:00。
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東京から移された三棟──伊藤博文別邸

伊藤博文別邸は、明治40年に東京に建てられた広大な邸宅のうち、往時の面影を残す玄関・大広間・離れ座敷の3棟を萩市へ移築したものです。同じ一帯には伊藤博文旧宅も残ります。東京に建てられた家の一部が萩へ移されてきた、と考えると、旧宅と別邸を続けて見る意味がはっきりします。別邸と旧宅へは、どちらも「松陰神社前」バス停から歩くと案内されています。

伊藤博文別邸の営業時間・料金
休業日無休。
2026-09-30確認[5]
料金100円(小学生未満は無料)。
2026-09-30確認[5]
営業時間9:00~17:00。
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佐賀藩のスケッチから──萩反射炉

萩反射炉は、萩藩が軍事力の強化のため鉄製の大砲の鋳造を目指し、佐賀藩から得たスケッチをもとに建てた金属溶解炉です。なお、破損調査のため、2026年9月8日から2027年2月下旬まで、反射炉の周囲に足場が設置されます。この期間に訪ねる場合は、足場越しの見学になると考えてください。

萩反射炉の営業時間・料金
料金無料。
2026-09-30確認[6]
営業時間見学自由。
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侍屋敷にまかれた種:夏みかんと、萩乃薫

夏みかんは日本原産の柑橘で、文化年間の初めに伝わり、幕末の頃に夏に食べても美味しいと分かって広まりました。萩で栽培が広がったのは明治時代。萩に帰郷した小幡高政が、廃屋同然になった侍屋敷に種をまき、苗木を士族たちに配ったことがきっかけです。城下町の260年余りが終わったあと、その屋敷に植えられたのが夏みかんだった、と考えると、城下町を歩いた一日の終わりにこの果物が来る理由が見えてきます。

その夏みかんの皮を使った菓子が、光國本店の「萩乃薫」です。萩城下町呉服町一丁目の菓子司・光國作右ェ門が明治十三年に「萩名産」として売り出し、二代目光國貞太郎の代に「萩乃薫」と改名して、日本政府特許局へ登録しました。明治二十三年の内閣々益大博覧会では一等金牌を受けています。侍屋敷の夏みかんが、城下の菓子司の手で土産になった一品です。

松陰神社の境内にある松陰食堂では、萩でとれたゆずを使った自家製のゆずみそタレの「松陰だんご」が出ます。食事は夏みかんのスライスが入ったうどんとそば。「松陰神社前」バス停で降りる午後の寄り道に置くと、夏みかんの話がもう一度出てきます。

過ごし方:城下町の午前、松陰神社の午後

午前は萩城跡・指月公園から。石垣と堀の残る城跡を見て、輝元の町の始まりを確かめます。木戸孝允旧宅と松下村塾も、午前のうちに回ると考えると、城下町から塾へ、時代の順に歩けます。

午後は萩循環まぁーるバス(東回り)で「松陰神社前」へ。吉田稔麿誕生地、伊藤博文旧宅と別邸を続けて訪ね、松陰神社境内の松陰食堂で松陰だんごを。萩反射炉に寄るなら、同じ東回りの「萩反射炉」バス停で降ります。場所の間の移動の時間は、出かける前に萩市の案内で確かめてください。

この秋は、10月1日から11月1日まで萩城下町界隈や萩博物館などで「着物ウィークin萩」、10月9日から11日まで萩城城下町周辺で「萩・竹灯路物語」、10月10日・11日に有備館(旧萩藩校明倫館)などで「萩・大茶会」、10月11日に「萩・魚まつり」が開かれます。日程はこの秋の催しで確かめてください。

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この旅の続きを、どこに泊まる?

城下町の側から一日を始めるなら、萩城跡に近い宿に泊まると、午前の城跡がそのまま宿の続きになります。松陰神社の側を中心にするなら、東萩駅の周辺も起点になります。

この秋の催し

日程は出典先で最新をご確認ください。

8月22日〜12月25日
開催中(2026年)
萩の世界遺産ビンゴラリー2026
8月22日(土)~12月25日(金)、「明治日本の産業革命遺産」構成資産など計16ヶ所で開催。
[7]
10月1日〜11月1日
開催中(2026年)
着物ウィークin萩
着物ウィークin萩。日程は10月1日(木)~11月1日(日)。場所は萩城下町界隈、萩博物館、萩・明倫学舎ほか市内各所。
[7]
10月の金・土曜日 18:30~(2時間程度)
開催中(2026年)
萩の食と地酒のペアリング
10月の金・土曜日18:30~(2時間程度)。市内6飲食店×萩・阿武地区6蔵元。
[7]
10月3日
終了
GI萩・酒フェス
GI萩・酒フェス。日程は10月3日(土)。場所は田町商店街。
[7]
10月4日
終了
そばの花まつり
そばの花まつり。日程は10月4日(日) 9:30~14:00。場所は弥富小学校。
[7]
10月6日〜10月11日
終了
笠山山頂展望台「鳶ノ巣」で夕日を見よう!2026
10月6日(火)~11日(日)は、カフェ・展示休憩室を18:00まで営業時間延長。
[7]
10月9日〜10月11日
終了
萩・竹灯路物語
萩・竹灯路物語。日程は10月9日(金)・10日(土)・11日(日)。場所は萩城城下町周辺ほか。
[7]
10月9日〜10月11日
終了
萩・明倫学舎を彩る竹あかり
萩・明倫学舎を彩る竹あかり。日程は10月9日(金)・10日(土)・11日(日)。場所は萩・明倫学舎。
[7]
10月10日〜10月11日
終了
萩・大茶会
萩・大茶会。日程は10月10日(土)・11日(日)。場所は有備館(旧萩藩校明倫館)、萩博物館、萩市民館。
[7]
10月11日
終了
萩・魚まつり
萩・魚まつり。日程は10月11日(日)。場所は山口県漁協萩地方卸売市場、道の駅萩しーまーと。
[7]
毎年11月中旬
例年の時期
萩時代まつり
毎年11月中旬。萩城跡ほか市内各所を、奉納行列「萩大名行列」が練り歩く。
[7]
旅支度と出典(営業時間・料金・アクセス・注意)

知っておきたいこと

  • 伊藤博文旧宅萩循環まぁーるバス(東回り)「松陰神社前」バス停より徒歩4分。
    2026-09-30確認[8]
  • 伊藤博文旧宅松陰神社駐車場、または伊藤博文別邸駐車場(6台)を利用(無料)。
    2026-09-30確認[8]
  • 伊藤博文別邸萩循環まぁーるバス(東回り)「松陰神社前」バス停より徒歩4分。
    2026-09-30確認[5]
  • 萩反射炉萩循環まぁーるバス(東回り)「萩反射炉」バス停より徒歩2分。
    2026-09-30確認[6]
  • 萩反射炉史跡萩反射炉の破損調査のため、2026年9月8日から2027年2月下旬まで、反射炉周囲に足場が設置される。
    2026-09-30確認[6]
  • 萩反射炉無料駐車場あり(普通車21台・大型車3台)。
    2026-09-30確認[6]
  • 吉田稔麿誕生地萩循環まぁーるバス(東回り)「松陰神社前」バス停より徒歩2分。
    2026-09-30確認[9]
  • 松陰神社萩循環まぁーるバス(東回り)「松陰神社前」バス停より徒歩1分。
    2026-10-03確認[10]
  • 松陰神社普通車無料(境内約50台・神社前58台)、大型500円(13台)。
    2026-10-03確認[10]
  • 高杉晋作誕生地萩循環まぁーるバス(東回り)「萩博物館前」バス停より徒歩5分。
    2026-10-03確認[11]
  • 久坂玄瑞誕生地萩循環まぁーるバス(西回り)「久坂玄瑞誕生地前」バス停より徒歩すぐ。
    2026-10-05確認[12]
  • 野山獄跡萩循環まぁーるバス(東回り)「野山獄跡入口」バス停より徒歩1分、または(西回り)「古萩町」バス停より徒歩4分。
    2026-10-05確認[13]
  • 吉田松陰誕生地松陰誕生地駐車場(普通車40台/無料)。
    2026-10-05確認[14]
  • 吉田松陰の墓及び墓所この墓所には、杉百合之助、吉田大助、玉木文之進、久坂玄瑞など一族の墓のほか、門人の高杉晋作などの墓もある。
    2026-10-05確認[15]
  • 山県有朋誕生地藍場川駐車場を利用(徒歩約4分)。普通車6台、大型車2台(無料)。
    2026-10-05確認[16]
  • 旧萩藩校明倫館萩循環まぁーるバス(西回り・東回り)「萩・明倫センター」バス停より徒歩1分。
    2026-10-07確認[17]
  • 旧萩藩校明倫館萩・明倫センター駐車場(普通車180台/1回310円、大型バス10台/1回1,050円)。
    2026-10-07確認[17]

営業時間・料金・アクセス

金額・時間は確認日時点のものです。出かける前に出典先でご確認ください。

萩城跡・指月公園

料金大人・大学生・高校生220円、中学・小学生100円(旧厚狭毛利家萩屋敷長屋と共通券)。
2026-09-23確認[2]
営業時間4~10月は8:00~18:30、11~2月は8:30~16:30、3月は8:30~18:00。
2026-09-23確認[2]

木戸孝允旧宅

料金観覧料100円(小学生未満は無料)。
2026-09-23確認[4]
営業時間営業時間は9:00~17:00。
2026-09-23確認[4]

松下村塾

営業時間外観のみ見学自由。
2026-09-23確認[3]

伊藤博文別邸

休業日無休。
2026-09-30確認[5]
料金100円(小学生未満は無料)。
2026-09-30確認[5]
営業時間9:00~17:00。
2026-09-30確認[5]

萩反射炉

料金無料。
2026-09-30確認[6]
営業時間見学自由。
2026-09-30確認[6]

松陰神社

休業日なし。
2026-10-03確認[10]
料金無料(松陰神社宝物殿至誠館、吉田松陰歴史館は入館料が必要)。
2026-10-03確認[10]
営業時間境内散策自由。
2026-10-03確認[10]

高杉晋作誕生地

休業日不定休(要連絡)。
2026-10-03確認[11]
料金大人・大学生100円、高校・中学生50円、小学生無料。障がい者割引大人50円。
2026-10-03確認[11]
営業時間9:00~17:00。
2026-10-03確認[11]

萩焼

見どころ萩焼は吸水性があり、使ううちに表面の貫入から茶がしみ込み色合いが変化する。これを「萩の七化け」という。
2026-10-05確認[18]

堀内 鍵曲

見どころ左右を高い土塀で囲み、道を直角(鍵の手)に曲げた城下町特有の街路。
2026-10-05確認[19]

梨羽家茶室

料金萩城跡・指月公園の入園料は大人220円、小・中学生100円。旧厚狭毛利家萩屋敷長屋と共通券。
2026-10-05確認[20]
営業時間萩城跡・指月公園の開園時間は【4~10月】8:00~18:30、【11~2月】8:30~16:30、【3月】8:30~18:00。無休(外観のみ見学可能)。
2026-10-05確認[20]

旧萩藩校明倫館

休業日散策自由。
2026-10-07確認[17]
営業時間散策自由。
2026-10-07確認[17]

輝元が三角州に築いた町、そこで開いた窯、町の終わりに人を送り出した塾、そして空いた侍屋敷にまかれた夏みかん。萩では、城下町の260年余りとその後が、一つの土産の箱に収まっています。

20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒運転は法律で禁止されています。

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情報について

この記事の由来・営業時間・催しは、自治体・観光協会・施設の公開ページを確認して書いています(最終確認 2026-10-07)。訪問して得た感想は書いていません。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。リンク先での予約・購入により当サイトに報酬が入ることがあります。誤りはお問い合わせから。

注

  1. 写真:ぽこるん(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  2. 観光協会 hagishi.com(2026-09-23確認)
  3. 観光協会 hagishi.com(2026-09-23確認)
  4. 観光協会 hagishi.com(2026-09-23確認)
  5. 観光協会 hagishi.com(2026-09-30確認)
  6. 観光協会 hagishi.com(2026-09-30確認)
  7. 観光協会 hagishi.com(2026-10-05確認)
  8. 観光協会 hagishi.com(2026-09-30確認)
  9. 観光協会 hagishi.com(2026-09-30確認)
  10. 観光協会 hagishi.com(2026-10-03確認)
  11. 観光協会 hagishi.com(2026-10-03確認)
  12. 観光協会 hagishi.com(2026-10-05確認)
  13. 観光協会 hagishi.com(2026-10-05確認)
  14. 観光協会 hagishi.com(2026-10-05確認)
  15. 観光協会 hagishi.com(2026-10-05確認)
  16. 観光協会 hagishi.com(2026-10-05確認)
  17. 観光協会 hagishi.com(2026-10-07確認)
  18. 観光協会 hagishi.com(2026-10-05確認)
  19. 観光協会 hagishi.com(2026-10-05確認)
  20. 観光協会 hagishi.com(2026-10-05確認)
  21. 写真:京浜にけ(Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0)・利用条件
  22. 写真:Raita Futo from Tokyo, Japan(Wikimedia Commons・CC BY 2.0)・利用条件
  23. 写真:Miyuki Meinaka(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  24. 写真:そらみみ(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)・利用条件
  25. 写真:lienyuan lee(Wikimedia Commons・CC BY 3.0)・利用条件